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“アンネの日記”で知られる少女アンネ・フランク。その生涯は、夢と希望に満ちた日記の内容とは対照的に、
激しく、悲惨なものであった。アムステルダムでの束の間の幸せな生活、ナチスの迫害を逃れて始まった隠れ家での
日々、そして強制収容所での過酷な運命。そんな戦争下にあって、なお希望をもって生きるアンネの姿は今なお
“戦争”の残酷さを見るものに強く訴えかける。この作品は今まであまり語られることのなかったアンネの生涯を徹底的な調査と、豪華な出演陣により見事に映像化した感動の秀作である。 |
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1941年、オランダ、アムステルダム―。第二次世界大戦の戦渦がこの町をものみこもうとしていた。12歳になったアンネ・
フランク(ハナ・テイラー・ゴードン)は、この町で幸せな少女生活を過ごしていた。友情を育み、家族と一緒に様々なとこ
ろに遊びにいき、多くのことを経験しながら、少しずつ将来の こと、男の子のことなどに興味を持ち始める・・・。
しかし、
そんな彼女のあたりまえの幸せにも、ナチス政権下の暗い影が 近づきつつあった。アムステルダムに住む多くのユダヤ人が、
遂に強制収容所に送られ始められたのだ。アンネが通う学校でも日に日に生徒が減りはじめていった。 そして、遂に恐れていたことが起こった。アンネの姉、マル
ゴーに収容所行きの通告が届いたのだ。父のオットー(ベン・ キングズレー)は、ゲシュタポの目から逃れるため、自分の事
務所の屋根裏へ家族全員で移り住む計画を家族に告げる。 あまりにも危険な考えのように思えたが、他に進むべき道は無かった。外界とは一切遮断された屋根裏部屋で息を潜め、誰とも会わずに暮らす―。暗くて狭い部屋での数家族での隠れた生活が始まった。しかし、それでも彼女は明るさを忘れず、見るもの全てにイマジネーションを働かせ、世の中の“美しい”ものを見つけ出した。そして、そこでの生活の全てを誕生日プレゼントにもらった可愛い日記帳にしたためていった。
隠れ家での生活も2年が過ぎていた。隠れ家の人々は苛立ち、失望し、無気力になっていた。そんな中でもアンネは徐々に成長し、少女から少しずつ大人の女性へと近づきはじめていた。彼女の理解者であり友達であるピーターは、いつも彼女を見守ってくれていた。それが、アンネにとっての初恋だった。1944年、8月―、遂に隠れ家の存在がゲシュタポに伝わってしまう。隠れ家で一緒に暮らしていた家族全員が逮捕され、アウシュビッツ強制収容所へ送られることとなったのだ。
そこには、アンネとフランク家にとって、真の意味での地獄が待ち受けていた・・・。 |
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